【登山計画書で命を守る!】登山計画書の作成と提出の重要性について

もも


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今回もオフゲームスをご覧のみなさまに山を好きになってもらえるような記事を書いていこうと思います!!よろしくお願いします!

序文

今回は、登山計画書に関する知識についてご紹介します。春の陽気になってきたこの季節、登山をしてみたいと思っている方はいませんか?そんな時にあると便利なものがあります!それが「登山計画書」です。登山計画書は、「作る意味」と「提出する意味」の2つの意味がある重要書類なので、登山をする方には作っていただきたい書類です。やってみれば簡単な作業なので、最後に登山計画書の作り方もご紹介します。登ったことがない山に登る方、登山計画書の提出の義務化されている山に登る方は、是非とも最後までご覧ください。

登山計画書とは?

まずは、登山計画書自体についてご紹介します。登山計画書とは、登山の日程や場所、メンバーの個人情報、ルート、緊急連絡先、装備について記載されている書類です。登山計画書を作ることにより、登山実行者と救助者の間の情報共有をすることができます。それは、パーティ側にとっては、登山の計画をさらに具体的にイメージすることができること、登山に必要な日数や装備の事前準備ができるというメリットがあります。一方、救助者側のメリットとしては、万が一事故が起きた時にパーティがどのような想定で登山をしているかを判断できる唯一の情報源になります。

したがって、もし登山計画書がない状態で登山をしてしまうと、パーティは無理な想定で登山をしてしまう確率が上がりますし、救助者が助けに行けないこともあるかもしれません。そうならないように登山計画書を作成し、実行できるかを確認することが重要なのです。

作る意味①:計画の成功確率を高めるため

次から登山計画書を作る意味を3つご紹介します。
初めにお伝えしたいことは、登山の成功確率を高めるために登山計画書を作ることが重要だということです。

それでは皆さんに質問です。これから富士山に登ります、どんな装備が必要ですか?水の量はどれくらい必要ですか?緊急避難ルートはどうしますか?

これらの想定が経験上できる方は、登山計画書を作る必要はないかもしれません。しかし、登山はいつ何が起こるかわかりません。そんな不確実な状況で登山したら、事故が発生し、ケガをする危険性が高まります。そのため必ず登山をする前には、登山計画書を作って、必要な装備やルートの危険個所などを明確に知っておくべきなのです。

また、ルートや装備以外にも、水の量や緊急避難ルートなどの細かい想定をすることも計画段階では重要になってきます。特に初めて登る山は「計画が全て」といっても過言ではありません。計画の段階で、自分たちが達成できそうなルートの選択や、テント場の確保をすることで、登山を成功させるか否かを選択することになります。

したがって、警察署や保険会社に提出する意味も重要ですが、まずは安全な登山のために実行可能な計画を立案し、必要な準備をするということが、登山計画書を作る最大の意味といえます。

作る意味②:チームを一体化させるため

そのほかにも、登山メンバーの認識合わせのためにも必要な作業でもあります。計画が大きくなった時は、リーダー、食料班、医療班などそれぞれ役割分担をし、作業の負荷分散をします。そして進捗があれば各班員が集めた情報を集約し、認識合わせをします。その認識を一つの計画書にまとめて形にすることで、より登山計画を確実なものにすることができます。

よく言い出しっぺが頑張ればいいと思って山に登る方もいるかもしれませんが、そういう人が一番つらいと思います。きっと登り始めてから「こんなにきついと思わなかった」となるはずです。それは、登山の難易度や辛さを想定せずに、登山の計画を他人に任せてしまったためと思われます。

登山をするからには、自分の足で降りてこないといけません。そのため、計画段階のうちにメンバー全員で下山できるかをしっかり話し合って、確度の高い計画を立てるようにしましょう。

作る意味③:必要装備の確保のため

最後の登山計画書を作る意味は、必要装備の検討のためです。たとえば、高尾山で必要な装備と、八ヶ岳で必要な装備は全く異なります。また、登山をする時に最も重要なことは、軽量化です。必要最低限の荷物で、最大限のパフォーマンスを発揮するためは、必要装備の検討が非常に重要になります

提出の必要性①:救助時の唯一の情報源

それでは、次から「提出の必要性」についてご紹介します。登山計画書の提出については、条例で義務付けられている山もありますし、登山計画書を提出しないと山岳保険が下りないということもあります。したがって、登山計画書は提出することに越したことないのです。

登山計画書は、各県の警察署の地域課に提出することになります。もし登山計画書が提出できていないと、レスキュー隊員の方がどこに助けに行けばいいかを判断することができません。登る側にも大切な書類ですが、助けに行く側にとっては唯一の情報源になるため、重要な書類なのです。

提出の必要性②:保険が降りない

また山岳保険の保険料を申請する際には、登山計画書の提出が義務付けられています。

登山計画書を事前に提出しておくことで、もともと無理なコース設定をしていないかとか、持ち物にファーストエイドキット(救急箱のようなもの)が入っていなかったとかがわかります。その計画書が根拠となり、それが事故なのか、人為的なミスなのかを判断する基準になるということです。

一方、自分のミスでない時(滑落や落石が衝突した場合はなど)でも、登山計画書が提出されていないと保険料を申請することはできません。そのため、保険のことを考えた時は絶対に計画書を作成し、提出する必要があるのです。

提出の必要性③:条例違反で罰金刑を課せられる

山岳保険に関係なく、登山計画書を提出しないと登ってはいけない山域と期間が指定されています。日本山岳協会が公表している地域は、「長野県」「岐阜県」「群馬県」「富山県」です。これは、その県のすべての山に登る時に義務化されているというわけではありません。例えば群馬県の場合、「谷川岳の岩場地帯に登る時」というように限定されています。そのため、登山計画書の義務については、事前に調べる必要があります。

基本的な登山計画書のフォーマット

それでは、次から「登山計画書の作り方」についてお伝えします。

登山計画書は、各県で提出フォーマットが異なったり、コンパスというWEB上で提出できるものがあったりと多様化しています。WEB上で作成する方法は非常に簡単なので、最低限はそちらで登山計画書を提出していただきたいです。その中でも今回は、WEB上で作成するより難易度の高い紙媒体で登山計画書を作成する場合を例にとって書き方をご説明します。

まず、登山計画書のフォーマットは、以下の通りです。ここでは、日本山岳・スポーツクライミング協会から共有されている物を掲載しますが、自分で作っても大丈夫です。

記載項目の説明

登山計画書に記載する内容を以下にまとめます。各内容を埋めるように情報収集してみてください。
以下の内容を登山計画書に記載して、各県警の地域課や登山口の所にある登山ポストに提出します。
<記載内容>
・提出日
・登山の期間
・登山するエリア
・メンバーの個人情報(名前・住所・連絡先・年齢・性別・血液型)
・登山の目標タイム
・エスケープ(悪天候時、事故時)に関する備考
・所属している山岳サークル(緊急連絡先として使用するため)
・山岳保険の有無
・概念図
・装備
・食料の内容
・その他備考欄

もし、余力がある場合は、以下の内容も記載できるとなおいいです。※絶対ではないです。
・日程ごとの食糧計画(何日に何を食べるかを明記する)
・団体医療パックの中身(団体医療パックがある場合)
・個人医療パックの中身(持病や虫刺されの時に使用する個人医療パックの中身)
・テントリペアキットの内容(テント泊登山の場合にテントを修復できるキットの中身)
・ピンチパックの中身(ろうそく、固形燃料、ライターなどが入っているピンチパックの中身)
・会計(所持金の額を記載するため)

行動予定の設定方法とエアリア

上記の記載項目の中で最も重要視すべきことは、行動予定です。何日の何時頃にどこのエリアにいるかを記載する重要な内容です。この行動予定を基にレスキュー隊員が捜索を始めるので、わかりやすく記載する必要があります。それでは、次から行動予定の作り方をご紹介します。まず、行動予定の目安になるコースタイムは、「山と高原の地図(エアリア)」に記載されています。

上記のように、山と高原の地図(エアリア)には、各地点名とルートと所要時間が記載されています。ほかにも危険個所のマークがあったり、山小屋のマークが記載されたりしているので、非常に役に立つ代物が山と高原の地図(エアリア)です。

そして、行動予定の設定方法はスタートからゴールまでにかかる所要時間を足し算していくだけです。記載する内容は、地点ごとに書く必要があります。例としては、「鍋割山」から「塔ノ岳」までの行動予定を記載する以下のようになります。

09:00鍋割山 ― 09:35二俣分岐 - 10:00金冷シ ― 10:25塔ノ岳

上記の記載方法が、エアリアタイム1倍の行動予定です。
上記の記載方法の他にも、初心者の方がいる場合や連泊登山のためゆっくりと登山したい場合などは、エアリアタイムを2倍や1.5倍にすることもあります。また、1時間ごとに10分の休憩時間を追加して考える必要もあります。その時は、備考欄に「行動予定は、エアリアタイムのx倍であり、1時間ごとに10分の休憩を含んでいます。」などお断りを入れる必要があります。

概念図の書き方

概念図とは、計画している登山のルートや目的の山などを記載する地図のメモのようなものです。概念図を書くことによって、登山計画書を読む人が前項で記載した行動予定と照らし合わせながら登山計画を理解することができます。どの時間にどのあたりにいるかということの認識合わせの材料になる非常に重要な情報源です。

概念図で書く内容は以下の通りです。
・スタート、ゴール
・エスケープルート
・縮尺
・方位
・ルートの矢印
・尾根、谷
・水場
・テント場
・目的山

概念図では、山の全部を書く必要はありません。目印になるものやルートの矢印を書けば大丈夫です。おすすめの書き方は、エアリアの上にトレーシングペーパーという透ける紙を乗せて、その上からエアリアのルートをなぞる方法です。概念図だからと言って適当に書くと、自分でもよくわからなくなってしまうので、まずはルートをなぞる方法が一番おすすめです。そのトレーシングペーパーを使って、上記の9項目を記載すれば簡単に概念図を記載することができます。

まとめ

以上が登山計画書の必要性と作成方法です。
登山計画書の作成は、非常に重要な準備事項です。レスキューのためにも重要ですが、自分のためにも重要です。もし、道を間違えてしまった時も、エアリアを読み込んでいれば大体自分がどこにいるかわかりますし、所要時間に対して自分がどれくらい遅れを取っているかの目安を作ることもできます。そのため、行動予定よりも遅れていたら「早く歩こう」とか「休憩時間を短くしよう」とか、その場で判断することもできます。そのように、登山中の判断基準になるのが、行動予定なのです。事故防止につながります。

したがって、自分のためにも、レスキュー隊員の方のためにも、登山計画書の作成には力を入れましょう!

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