エアーズロック最後の挑戦 <ウルル登頂> 侵入禁止まであと1年

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エアーズ・ロックとは

日本では“世界の中心”として有名なエアーズ・ロックですが、現地の言葉では「ウルル」と呼ばれています。
このエアーズ・ロックは先住民アボリジニにとっての聖地。そこに観光客のほとんどは登山目的で訪れますが、一方のアボリジニ側からしてみると自分たちの聖地で怪我をされては困る、訪れた方を無事に帰すことが使命だと考えているそうです。そのため、2019年10月26日をもって観光客の登山が禁止となることに。決して自分たちの縄張りに足を踏み入れてほしくないという訳ではないんですね。
ちなみに“エアーズ・ロック”という名前は“空気”とは全く関係ありません。1870年代にエアーズ・ロックが発見されたとき、オーストラリアはイギリスの植民地で、その植民地政策の総監を務めたヘンリー・エアーズさんの名前にちなんでつけられました。

エアーズ・ロックへの行き方

まず、エアーズ・ロックへは日本からの直行便はなくオーストラリア国内の主要都市(ケアンズ・シドニー・ブルスベン・メルボルン・パース)を経由するしかありません。私はメルボルン3泊→エアーズ・ロック2泊→シドニー2泊の旅程で行きました。
エアーズ・ロック空港に下り立つとエアーズ・ロックの為にだけある空港だと思うほど何もない、大自然が広がったところでした。
エアーズ・ロック周辺には5つほどホテルがあり、空港とホテルを回る無料バスが定期的に走っています。

エアーズ・ロックの登山条件

エアーズ・ロックは日本の山のように行けば登れるわけではありません。それはなぜか。名前のとおりエアーズ・ロックはロックです。一枚岩なのです。また、行ってみて驚いたことに登山客が多いわりに日本の山にあるような登山道があるわけではないのです。岩にロープがあるだけだったのです。つまり条件が揃わなければ危険なので登山確立もかなり低い
です。365日のうち300日は登れないと言われています。
その条件を紹介します。
■気温が36℃以上
■3時間以内に雨や強風を伴う天候が予想される場合
■雨の後で岩の表面の多くが濡れている場合
■風速が25ノット以上
■頂上付近が雲に覆われている場合
■事故等で救助活動が行われている場合
■アボリジニが禁止した時
この条件をもとに、現在エアーズ・ロックを管理しているウルル・カタ・ジュタ国立公園が判断します。その結果は実際にエアーズ・ロックのふもとまで行ってみると登山ゲートにロープが張れているかいないかで判断がつきます。
私はツアーで参加したので緊張しながら朝8時、バスでふもとまで行きました。前日は風が強かったとのことで登れなかったようです。その日は晴れていましたし、風もそんなに吹いていなかったので不安半分、期待半分で向かいました。しかしガイドさんは到着する前からバスの中で、「ここから登っている人が見えないなら封鎖されているだろうな」と言っていたので不安が募るばかりでした。そんな予想の仕方があるのかと思いながらバスが到着した時は、つい登っている人影がいないか探してしまいました。登っている人は一人も見つからないまま、登山入り口へ行きましたがやはりロープがかかっていました。看板には「山頂付近の風が強いから登山禁止」と書いてありました。地上はそんなことないのでとても悔しかったです。
が!まだチャンスはあるとのこと。朝8時にはロープが張られていましたが、1時間ごとに国立公園側からの判断がくだされるそうです。次のチャンスの9時まではエアーズ・ロック周辺のお散歩ツアーでした。アボリジニの方が作った作品が売っているカフェなどもありました。
しかし9時に戻っても封鎖されたまま。10時に戻っても封鎖でした。私たちは午後には飛行機には乗らなければならなかったのでチャンスはここまで。
結果この旅ではエアーズ・ロック登頂は叶いませんでした。

前日ホテルで出会った日本人の方たちは翌日登れたみたいです。それでもやはり朝一は封鎖されていたようです。

ベストシーズン

上記の条件から4月~9月くらいがエアーズ・ロック登山のベストシーズンです。
オーストラリアは南半球にあり季節は逆になりますので、11月~3月の夏の平均気温は30℃を超える猛暑となります。なので、4月~9月の日中は過ごしやすい観光シーズンとなります。ただし、1日の気温差が激しく観光シーズンの夜は気温が1桁にまで下がりコートやマフラーを着用しました。朝でも日影はまだ寒かったです。
また、エアーズ・ロックは乾燥地帯なので一年を通して雨が少ないです。雨の日のエアーズ・ロックを見れた方が貴重だと言われたくらいです。
その他、11月~3月は暑い時期でハエがかなり大量発生します。手で払うレベルではありません。農家の方が麦わら帽子に付けているような顔全体を覆うネットを着用しなければ数匹は食べてしまうほどの量だそうです。
私は今年(2018年)の6月にエアーズ・ロックを訪れました。そのため、エアーズ・ロック以外の2都市メルボルンとシドニーも訪問しましたが、エアーズ・ロック以外の都市は寒い時期で観光客は少なかったです。

カタ・ジュタ

現在、エアーズ・ロックを管理しているのは“ウルル・カタ・ジュタ国立公園”と言いましたが、ウルルはエアーズ・ロックの現地名。では、カタ・ジュタとはなんでしょうか。よく写真が出回っているのはウルルのみですが、この国立公園にはウルルの他にもう一つ大きな岩でできた観光地があります。これが、『カタ・ジュタ』です。意味は「たくさんの頭」。つまり一枚岩のウルルとは違い、複数の岩が集まってできた岩のことです。全体像や全体の大きさは似ていますが、見た目には大きな違いがあります。こちらは登山というよりは岩と岩の間の「風の谷」と言われるところを散策します。散歩中、空の広さを存分に感じました。

聖地ウルル

エアーズ・ロックの写真は日本でもよく目にすると思いますが、だいたいが同じアングルのものばかりです。それには理由があります。エアーズ・ロックはアボリジニにとって聖地であり、アボリジニは神聖なものとして接してきました。その中でも、祭られているポイント、ポイントがあります。実際に行って見る分には何も禁止されていませんが、写真禁止ゾーンが設けられていて、写真を撮ることが禁止されています。実際に行かなければ見れない景色を是非!

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