茶臼岳へ冬山・雪山登山 必要装備と準備

もも


序文

今回は、冬季茶臼岳登山のエピソードをご紹介します!!

冬山登山というと、難しい、寒い、お金がかかるの三大悪を抱えてるジャンルです。知識や体力がないと危険ですし、高校生以下は厳冬期の冬山登山を禁止されているくらい難しいです!

しかし、私は、ずっと冬山に憧ていました!「寒い寒い」言いながら、冬山の絶景を見ることにロマンを感じていたのです。それに、春から秋にかけてたくさん登山をしてきたのに、冬だけは登れないなんて…、少し悲しかったです。

そんな悲しさを感じる登山好きは、私だけではないはず!

冬山でしか見られない景色、達成感を考えると「今年こそは冬山登りたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。

というわけで、今回は冬山登山経験者のももが、冬季茶臼岳登山のエピソードをご紹介します。冬山に必要な知識、装備、事前準備、当時のエピソード含めお伝えします!よろしくお願いいたします!

冬山とは

http://o-dan.net/ja/
大体11月から翌年4月までの雪がある山を指します。春夏の登山との違いは、山道に雪が降り積もるため、順路が分かり辛くなることや、冬山用の装備や歩き方があるので、下調べも必要です。また、天候の影響を受けやすくなったり、行動時間が短くなったりするので、登山の難易度も上がります。

特に冬山では、歩き方が異なるので雪上訓練が必要です。雪上訓練は、雪の上を歩く練習と、転んだ時の体勢の取り方などを練習します。

今回登る山は茶臼岳

自己撮影
今回、私たちが登った山は、茶臼岳(標高1915m)です。栃木県の那須地方にある山で、隣にある茶臼岳・朝日岳・三本槍岳の三座を総称して那須山と呼ぶ場合もあります。

茶臼岳の無積雪期は、軽トレッキングレベルで登れますし、ロープウェイを利用すれば9合目まで登れる山です。冬山のレベルとしても、そこまで危険なエリアは無かったので、経験者がいるパーティであれば初心者の方でも挑戦しやすい山といえます。

中級者以上の方向けの内容としては、同じ那須山の区域にある、朝日岳もセットで登ることもおすすめします。朝日岳は、「那須穂高」と言われるほど難しく険しいですが、そこからの景色が最高に良い山です。

そのため、基本の歩き方やピッケルの装備の使い方が慣れている中級者の方は、トライしてもいいと思います!(しかし、朝日岳には、私は登れませんでした…。その理由は、活動編にてご紹介します。)

登山メンバーとの打合せ

http://o-dan.net/ja/
茶臼岳に登ることが決まってから準備が始まりました。パーティーは、大学4年の先輩が3人、3年の先輩が1人、私という計5人のメンバーでしたが、集まったのは4年生の女性の先輩と、私だけです。大学のカフェエリアで打合せしたのが懐かしい~。

その場で4年生の先輩から、冬山の知識として歩き方と必要装備の説明があり、いつもと違う緊張感を私も感じていました。その時に教えていただいた内容は、「歩き方」「必要装備とその使い方」「起こりうるトラブル」「与えられた仕事内容(私の場合はぺミカン作り)」でした。本当にこれだけは守って!という内容だけ伝えられた感じです。

それでは、次から「歩き方」「起きうるトラブル」「必要装備とその使い方」「与えられた係の仕事内容(私の場合はぺミカン作り)」について触れようと思います。

冬山の歩き方

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冬山登山の歩き方のポイントは、基本的に足を引きずらず、足の裏全体で雪を踏みしめることです。靴底の接地面を増やして、摩擦を大きくします。また、硬い雪の時はアイゼン(登山用のスパイク)をつける必要がありますが、その時はより大きな衝撃を与えるために、雪をキックして歩く方法もあるのです。硬い雪をアイゼンで蹴って、引っかかりをつけることで、滑らず安全に登ることができます。

しかし、初心者は、歩き方を文章で読んでも実際に出来るかって、分からないですよね。

その場合は、モンベル等のアウトドア用品店で行われている、「雪上訓練講習会」に参加することをおすすめします。木曽駒ケ岳などで、アイゼンやピッケル(雪をひっかける杖のようなもの)の使い方をレクチャーしてくれます。全く初めての場合は、個人で雪上訓練をするより、経験者に教えてもらう方が安全です。

公認山岳ガイドが指導する雪山登山技術実践講習会 ピッケル&アイゼンワークと中央アルプス 木曽駒ヶ岳登頂2days

必要装備とその使い方

https://webshop.montbell.jp/common/system/information/disp.php?c=2&id=402
冬山登山で一番の衝撃だったのは、必要装備の多さです。普段の持ち物に加えて、以下の装備を持っていってください。基本的には以下です。

・インナー上下:素肌に着るインナー、汗を吸収し、地上では着れないほど熱いです。
・防寒用ズボン:ダウンタイプや、フリースタイプなど多くあります。
・防雪機能付きのズボン:外側は雨や雪を弾く素材で、内側は防寒用ズボンを着込んでもいいようにゆとりがあります。
・厚手の靴下:ウール生地の厚手の靴下です。
・いつもより強力な防寒着:フリースやダウンが主ですが、私はユニクロのフリースとダウンを着ました。
・ハードシェル:防水防雪対策がされていて、さらに内側に返しがついており雪が入ってきません。
・ネックウォーマー:首を温めるものです。
・ゴーグル:雪の反射で目がくらむので必須です。
・ニット帽:天気にもよりますが、必須です。
・サーモス:温かい飲み物を飲むため。寒い時は内側から温めると効果的。
・汗を吸う用の手袋:手袋は三層構造で付けます。一層目は速乾性のある手袋です。
・防寒用の手袋:二層目は、ウール生地の分厚い手袋です。
・グローブ:三層目は、防雪用のグローブで、肘まであります。
・スパッツ:登山靴に装着するもの。隙間から登山靴に雪が入ってこないようにするためのものです。
・ピッケル:雪に刺したり、ひっかけたりして、転倒した時の杖のように使うためのものです。

4万円のハードシェル

自己撮影
当時、冬山の装備購入で、12万はつぎ込んでいます。一番高価だったのは、写真のハードシェルです。レインウェアの機能に防雪の機能もついてるので、4万円はしました。有楽町のOIOIにあるColumbia(コロンビア)で購入したのですが、塾講バイトの1か月分が溶けることに震えが止まらなかったです。でも、今でも大切に使っているので良しとします。

20歳当時は、コンビニバイトと塾の講師を掛け持ちして小銭をかき集めてました。大学生にはバカにならない金額ですが、全部新品です。当時、私が重要だと思っていたことは、自分にサイズが合っている装備を買うことと、装備で命が守られることを考えて高価でもケチらず買うことです。

防寒着やアイゼンなどの冬山装備がないことで命を落とす危険もありますし、装備を持っていかないことで山岳保険が下りないこともあります。山に登ったら、自分の身は自分で守るしかないんです。そのためには、武器として装備に投資するしかないのです。

起こりうるトラブル

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起こりうるトラブルとして伝えられたことは、雪崩です。

雪はずっと降り続けていくわけではなく、前日の層と当日の層に分かれて積っていくことが多いです。その際、上に乗ってる一部の層が気温や衝撃によってズレると、層全体がズレ動くことになります。その時に、雪崩が起きやすくなると勉強しました。(全部の層が一気にズレることもあります。)

与えられた仕事内容~ぺミカン作り~

https://unsplash.com/photos/yWG-ndhxvqY
今回の活動で、私は食料係に任命されました。今回調理するものは、ぺミカンです!!

ぺミカンとは、調理済みのカレーやシチューなどを油で固めたものです。そうすることで、寒い冬山でも油を溶かせば食べられるので、冬山では重宝します。

実際、冬山の夜は寒すぎて長時間の調理できなかったのですが、案外すぐ溶けたのでぺミカンは便利なだぁと感じました。ちなみに、冬山用のガスボンベや、風避け用のアルミ板があると、短時間で温められるのでおすすめです。

さて、ぺミカンの作り方ですが、非常に簡単です。出来立てのカレーにバター1箱(200g)を加えるだけ!

非常に簡単ですが、今考えると恐ろしいカロリーですよね(笑)しかし、冬山の時は少ない量でも多くのカロリーを摂取できたほうがいいので、やはり優秀な冬山食といったら、ぺミカンの右に出るものはいないでしょう。

~当時のエピソード~
食事の準備中に、お米を炊こうとしても寒すぎてお湯が沸騰しなかったり、蒸らしているうちに米が冷えて硬くなりました。そのため、冬山の調理は、いつも通りの時間配分では出来ないことがあります。そのため、生米より茹でるだけのうどんなどがいいかもしれません。

まとめ

自己撮影
冬山は、春~秋にかけて行う登山と全く違います。装備、歩き方、あとは天気の変化にも十分備えておく必要があります。

したがって、初心者だけで登るなら、講習会の参加を強くおすすめします。多くの登山用品店で、12月あたりから冬山講習会が行われています。その際に、必要装備や基本知識を詳しく教えてくれますよ。

私もそうでしたが、調べて理解したことと、当日登ってる時に感じたことは違います。こんな安直なこと考えるは私だけかもしれませんが、「知ってるから出来る」と思うのは、すごく危険です。特に冬山は、天候や状況によって、自分の思うようにならないことが多いので、是非そのことを肝に銘じてください。

次回は、そんな私が冬山登山をした時のエピソードをご紹介します!お楽しみに!

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