寝袋・シュラフの選び方 <登山時の使用温度と型、マットについて>

ジュン


序文

なにかとシュラフを使用する機会は多い。キャンプや登山などのアウトドアはもちろん、車中泊や急な来客にも対応できるシュラフは、持っていて絶対に損はないアイテムである。しかしたくさんの商品がある中からどれを選べばよいのか、困っている方も多いのではないだろうか?目的や用途に合ったものを選ばないと、「こんなはずでは・・・」と後悔することになりかねない。
そこで今日はシュラフの購入を考えているあなたに、選ぶ際にこれだけは絶対に抑えておいてほしいポイントをご紹介しよう。

シュラフの使用温度

見た目では同じに見えるシュラフでも、その機能は千差万別だ。安さに釣られて買ってしまうと快適性を失われたり、逆に高くついてしまったりすることになる。まず必ず確認して欲しいポイントの一つが使用温度だ。ほとんどのメーカーの製品には、“快適使用温度”と“限界使用温度”というものが表記されている。ではそれぞれの違いを詳しく見ていこう。

“快適使用温度”と“限界使用温度”

“快適使用温度”というのは、「この温度域であれば快適に睡眠できる」という温度である。高地ではない場所でのキャンプや車中泊をする時に参考になる温度だ。
“限界使用温度”というのは、「快適に睡眠できるわけではないが、工夫次第で対応可能」という温度である。メーカーによっては“コンフォート温度”や“リミット温度”と表記しているところもある。
特に注意してもらいたいのが登山で使用する場合である。その場合には必ず“限界使用温度”(リミット温度)を確認してもらいたい。山の標高によっては真夏でも氷点下になり、日没になると一気に気温が下がるからだ。登山ではある程度の不便や犠牲は仕方ないところだが、シュラフの中でガタガタと震えながら寝るのは避けたいところだ。睡眠不足によって疲れがとれないだけでなく、怪我のもとになったり、体力も落ちることだろう。なのでシュラフを選ぶ際には限界使用温度に余裕をもって購入することをおすすめしたい。
私の経験上ではあるが、氷点下まで下がる場所での使用なら、限界使用温度は低ければ低いほど良いように感じる。少なくとも暑くて寝られないという経験はしたことがない。基本的には、限界使用温度が低くなっていくにつれ値段は高くなっていく傾向にあるが、疲れを十分とるためにも、快適に睡眠をとるためにも、使用する温度に余裕をもって購入しよう。

シュラフの形1:封筒型(レクタングラー型)

シュラフにもさまざまな形がある。好みで選ぶのではなく目的や用途に合ったものを選ぶようにしよう。ここではシュラフの代表的な2つの形をご紹介する。
高地でない場所や、ファミリーキャンプなどで活躍するシュラフが、封筒型(レクタングラー型)と言われるタイプである。密閉性にはすぐれていないが、中はある程度広く作られているので快適に過ごすことができる。
また封筒型の大きな特長と言えるのが、ジッパーを開ければ敷布団や掛け布団として使用することができる点だ。また同じモデルのシュラフであれば2つを繋げることもできるので、家族で使用するにはとても便利なタイプである。快適使用温度や限界使用温度はそれほど低く設定されていないが、比較的安価で購入できるので、上記のような用途であれば十分であろう。

シュラフの形2:マミー型

登山や寒冷地での使用に活躍するのがマミー型のシュラフだ。体の形に合わせた形状となっていて、無駄な隙間ができず、密閉性が高いのが特長である。また顔や首周りの開き具合も微調整することができるので、気温の変化に対応しやすくなっている。密閉性が高いので、寝返りが打ちづらいというデメリットはあるが、最近では伸縮性に優れたストレッチタイプの製品も多くなってきているので、気になる方はそちらをおすすめしたい。
またマミー型の多くはダウン素材で作られているため、軽量でコンパクトにできるという特長もある。なので登山の際、またバイクや自転車で持ち運びするときにはとても便利である。限界使用温度も低く、高性能なものが多いため、値段も高額なものが多いが、それだけの威力を発揮してくれる製品といえる。

シュラフと一緒にマットも購入しよう!

シュラフと一緒にぜひ購入してもらいたいのがマットだ。シュラフの下にマットを敷くことによって、凹凸を和らげてくれ、寝心地が段違いに改善される。また地面からの冷気も遮断してくれるのでシュラフだけで寝るよりも暖かく感じる。
またシュラフと一緒でマットも目的や用途によって使用するものが異なる。上記のように凹凸の緩和を主な目的としたいのか、それとも地面からの冷気の遮断を重視するのかによって選ぶ製品は異なってくるのだ。マットを選ぶ際にも、使用する目的や、サイズや重量などをよく確認して購入することをおすすめする。

まとめ ~失敗しないシュラフの選び方~

いかがだっただろうか?シュラフは利用用途が多いゆえにとても便利だが、間違った商品選びをしてしまうと快適性を失うばかりか、すぐに買い換えなくてはならなくなってしまうかもしれない。決して安い商品ではないので、今日紹介した点を参考にして最適な製品選びをしてもらいたい。そして四季を通じたアウトドアライフをエンジョイしようではないか。

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