クライミング撮影に最適なドローンの選び方 <本当におすすめなモデル4選>

ナカガワ


クライミング撮影とドローン

大自然と一体化し楽しむ、それが外岩クライミングです。
自分が登っている姿や登ったルートを記録したいと思ったことはクライマーなら一度はあると思います。従来の下からの撮影ではあまり迫力が出なかったりと難しさがありましたが、ドローンの登場によってそれらがクリアできるようになりました。この記事では筆者のクライミング経験と空撮経験から、クライミング撮影に最適なドローンの選び方と、ドローンのモデルをいくつかピックアップし紹介したいと思います。

従来のクライミング撮影の難しさ

これまで、クライミング中のクライマーの撮影には主に二つの方法がありました。

①下から撮る方法

②アッセンダーとアブミを使って懸垂下降で降り、クライマーと同じ高さで撮影する方法

 下からとる方法は手っ取り早く簡単ですが、クライマーの顔や手などが写らず、味気ない画になってしまいます。また、登っている躍動感や景色なども撮影できません。
 さらに、懸垂下降で降りて撮る場合はそれらの問題点はクリアできますが、知識がない場合は危険を伴い、時に命にかかわる事故を起こしてしまうことがあります。

ドローン撮影のメリット

ドローン撮影のメリット

①クライマーと同じ位置で撮影ができる

②カメラの上下がスムーズ

③人が登らなくてもよい(安全)

ドローンは下からスマホで撮るよりは敷居は高いですが、その代わりカメラマンがぶら下がって撮影するよりは断然ハードルが低いです。したがって、「登っている姿を撮ってみたい」「クライミングを記録したい」と思っているクライマーの方におすすめできる方法です。

ドローン選びのポイント

ドローン選びのポイント

①飛行が安定しているか

②風に強いか(それなりの重量があるか)

③障害物検知センサーが搭載されているか

④GPSを搭載しているか

飛行が安定していることは最も重要なポイントです。
風にあおられてドローンが意図しない飛行をしたり、時には操作が不能となってしまう場合もあるのでドローン自体に重量があるほうがより安全です。そして、モデルによっては障害物検知センサーが搭載されており、障害物がある場合自動で停止をしてくれます。これらのポイントを押さえれば、ドローン初心者の方でも安全に飛ばせます。

さらに、重量が200g以上の場合日本では航空法の対象となりますので、国土交通省のホームページを見るなりして法律を遵守した飛行を行ってください。

そして、クライミング用に選ぶ際には持ち運びのしやすさが大きな点になります。重量が同じでも折り畳み機構を備えていないドローンは非常に大きいです。もしもルートまでのアプローチが悪い場合、大きなドローンを手にもって移動するのは体力を消耗します。
また、飛行時間と最大伝送距離も非常に重要です。なぜならば、トイドローン(重量200g以下)のように飛行時間が短い(10分程度)と、しっかりと撮影に取り組む前に飛行が終了してしまい、すぐにバッテリーを交換しなければならなくなります。さらに、最大伝送距離(最大高度)が30mくらいのものもありますが、それではもしもマルチピッチに臨む際には撮影ができないので、自分が登るルートによっては使い物にならな場合もあります。そのため自身やがよく登るルートなどを考慮して、ドローンを選ぶ必要があります。

おすすめモデル紹介

おすすめのドローンを4つランキング形式で紹介します。

第4位 DJI Mavic2 Zoom

基本スペック
・実売価格
単体:¥162,000
フライモアコンボ:約¥207,000
・動画解像度
4K/100 Mbp30P
・ジンバル
あり
・飛行時間
31分
・重量
905g
・最大伝送距離
8000m
・FPVカメラ
対応
・モバイル対応
対応

特徴
 Mavic 2 Zoomの最大の特徴はMavicシリーズの特徴であるフォローモード、折り畳み機構を備えていることや高い飛行能力はもちろんのこと、全方向障害物センサーを搭載し、さらに名前にあるように24-48mmの光学ズームカメラを備えている点です。

オススメの理由
 Mavic2 Zoomのおすすめポイントは安全な飛行とズーム機能を備えた高性能なカメラになります。ズーム機能があるのでクライマーに接近することなく撮影できるのは非常に良い点です。また、全方位障害物センサーを搭載しているので経験の浅いドローン操縦士でも比較的安心して空撮を行うことができます。

第3位 DJI Spark

・実売価格
フライモアコンボ:¥60,900
・動画解像度
FHD: 1920×1080 30p
・ジンバル
あり
・飛行時間
16分
・重量
300g
・最大伝送距離
2000m
・FPVカメラ
対応
・モバイル対応
対応

特徴
 SparkはDJIが現在発売しているドローンの中で一番価格が安く、Mavicシリーズと比較すると4Kが撮影できないことや、飛行時間が少し短い、さらに折り畳み機構を備えていない点などはデメリットとなりますが、その分価格が抑えられています。

オススメの理由
 SparkはMavicシリーズと比較すると性能は劣りますが、価格が抑えられていて空撮をやってみたいという初心者の方には非常に良い機体になります。確かに、Mavicの4Kの映像のほうがきれいですが、ルートの記録や自身の登っている姿の撮影などのアーティスティックな作品を作るという用途ではない場合には1080pでも十分です。
マルチピッチはしないなどの条件だとSparkでも十分です。

第2位 Parrot Anafi

・実売価格
単体:¥81,619
セット:¥99,800
・動画解像度
4K/30fps
・ジンバル
あり
・飛行時間
25分
・重量
320g
・最大伝送距離
2000m
・FPVカメラ
対応
・モバイル対応
対応

特徴
 Anafiは特徴的なカメラを備えています。Anafiのカメラは180度上を向くことができ、下から上へ上昇していくような画を撮影できます。また、2.8倍のロスレスズームを搭載しています。重量がMavic Airよりも軽く持ち運びがしやすい点と、その縦長な折り畳み機構によってより簡単にザックに積めます。注意点は、障害物検知センサーが一切搭載されていない点です。そのため、ドローンの操作に慣れていない初心者の方は、衝突の危険性もあることを覚えておきましょう。

オススメの理由
 AnafiはDJI一強のドローン業界の中で非常にユニークな機体です。ズーム機能、カメラが上を向く機能、ジンバル、折り畳み機構を備えてMavic 2 Zoomの半分くらいの値段です。その点を考慮するとAnafiは非常に良いドローンですが、安全機能に目を向けてみると障害物検知センサーが搭載されておらず、ドローンに対して完全な初心者の方にはおすすめしにくい機体です。
 カメラの性能の高さやそのユニークさはクライミング撮影に非常にマッチするので第二位にしましたが、完全な初心者の方は安全性の面からDJIの製品を選んだほうがいいでしょう。一方で、ドローンをすでに飛ばしたことがある方には面白い映像作品を作れるという点においておすすめできます。

第一位 DJI Mavic Air

基本スペック
・実売価格
単体:¥91,800
フライモアコンボ:¥116,800
・動画解像度
4K/100 Mbp30P
・ジンバル
あり
・飛行時間
21分
・重量
430g
・最大伝送距離
2000m
・FPV
対応
・モバイル対応
対応

特徴
Mavic Airの特徴は、たたむとスマホ並みの大きさで、コントローラーのスティックも取り外し可能という随一の持ち運びやすさや、三方向障害物センサー(前方、後方、下方)による安全性、4K撮影が可能な高性能カメラ、そして、完成度の高いアプリを持っており、選択した範囲を自動でカメラが追尾してくれるアクティブトラッキングなどが使用可能な点です。

オススメの理由
Mavic Airは現在のドローン製品の中で一番のコストパフォーマンスの良さを誇ります。映像も非常にきれいで、安全性も文句のつけようがないくらい完璧です。初心者の方でも非常に飛ばしやすい機体です。
また、コントローラーのスティックの取り外しが可能という点から非常にコンパクトになり、クライミングのアプローチの時に邪魔になりません。

障害物検知センサー、解像度やジンバル性能、撮影したい画を考慮する

紹介したドローン以外にもたくさんのドローンが市場に出ています。障害物検知センサーなどの安全性や解像度やジンバル性能などの機能、そして自身の良く登るルートの高さや、撮影したい画などを考慮してドローンを選択してください。
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