アジアン雑貨天国・チェンマイの市場めぐり

カオル


プロローグ

女性を中心に絶大な人気を誇るアジアン雑貨やアジアンファッション。アジアの国々を訪れたら、観光以外にも地元のマーケットに足を向け、気に入った一品を見つけよう。

日本では未発売の逸品が見つかる事もあるし、日本で購入するより1/3~1/5の価格以下で買えるので、土着の市場は見逃せない。

今回は、アジアン雑貨大国ともいえるタイの、北部の都市「チェンマイ」で開かれているマーケットについて紹介する。

チェンマイとは

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タイ第2の都市でありながらも、バンコクと比べるとその規模は東京と一地方都市ほどの差があるが、チェンマイにはバンコクにはない魅力がたくさんある。

「北方のバラ」とも称されるチェンマイを中心とした北部には、古くから独自の文化「ランナー文化」が育まれてきた。周辺には多くの少数民族が住み、傘、銀細工、シルク、陶芸などの伝統工芸も盛んだ。
ショップやマーケットでは、バンコクでは見かけない雑貨を目にすることも多い。

雑貨の他にも、点在する歴史ある寺院、オシャレなカフェ、コロニアル風の建物など、徒歩圏内の新旧市街には見所がギュッと詰まっていて、歩くたびに新しい発見がある。

郊外へ出ると、ラフティングやオフロードバギー、エレファントライドなど、大自然と触れ合えるアクティビティも多い。

気候は年間を通して26.5℃と暖かく、リタイヤした日本人が長期滞在する都市としても有名だ。最近では悠々自適な“ノマド的”生活を送る日本人の若者も増えているという。

毎年11月頃のロイクラトンの時期に行われる、コムローイ(ランタン)を空に放つ祭り『イ―ペンランナーインターナショナル』も、日本人観光客に人気が高い。

チェンマイ3大マーケット

そんなチェンマイには、旅行者が簡単に行けるマーケット(市場)が幾つも存在する。はじめに、チェンマイ3大マーケットと呼ばれる、夜に開かれる3つのマーケットについて紹介する。


<毎晩開かれるチェンマイナイトバザール>
旧市街の東、チャンクラン通りで毎晩深夜まで開かれるバザールで、全長1kmほどの通りに、露店がひしめく。
通りの奥には、レストランやショッピングモールもあり、規模は大きい。雑貨、衣料品、工芸品など、あらゆる土産物が揃う。
民族衣装を着た子どもがアクセサリーを売り歩く姿は、まさにチェンマイならではの光景だろう。
周辺には小さなマーケットもあるので、メーン通りだけでなく、それらも散策しよう。
値段は観光客向けのため、交渉は必要だ。同じ物でも店により値段が異なることもあるので、じっくり観察しよう。



<サタデーマーケット>
旧市街の南、ウアライ通りで、土曜日の夕方から夜10時頃まで開かれる。全長1.5kmの通りの両側に露店が出ていて、他のマーケットに比べると庶民的な雰囲気が漂う。一帯はかつて銀細工の街として有名だったため、銀アクセサリーや銀板細工の店が多めだ。
値段は高くはないが、必ず交渉しよう。食べ物の屋台も多いので、食べ歩きを楽しみながら露店を流すのもいい。
銀細工を求めるなら足を運ぼう。


<サンデーマーケット>
ターペー門周辺と、そこから西へ1.5kmの旧市街で、日曜日の夕方から夜10時頃まで開かれる。
その日が日曜日だったのを忘れ、「今夜はナイトバザールへ行く」と言ったら、宿のスタッフ全員に「今日はサンデーマーケットでしょ!」と叱られるほど、地元民にも観光客にも愛される、チェンマイで一番人気のマーケットだ。

日が沈む頃には凄い人出となるので、混雑が苦手な人は客が少ない夕方頃から出かけよう。絵画を中心に、芸術家の作品が多く、見どころだ。
食事をするなら、ターペー門付近にあるワット・ムーンラーン(寺院)がおすすめ。格安で地元料理が味わえる。
チェンマイへ行くなら、ぜひ日曜日の夜の滞在を含めた計画を立ててほしい。

その他の新旧市街地から行ける市場

撮影:カオル
その他の市場で、新旧市街から徒歩圏内で紹介したいのが、ワロロット市場とモン族市場だ。


<ワロロット市場>
建物の中にあり、衣服、小数民族雑貨、食品など、何でも揃う。チェンマイの庶民の生活事情を垣間見たいなら、この市場は欠かせない。
道を挟んだ向かいには、トンラムヤイ市場があり、ホーロー製の食器やキッチン用品などが売られていて、日本よりはるかに格安で手に入る。
ワロロット市場とトンラムヤイ市場一帯は、地元ではカード・ルアン(大きな市場)と呼ばれ、周辺では他のマーケットでは有り得ないほど安い品物も見かけるので、掘り出し物が探せる。衣類はリーズナブルというよりチープな感じだ。


<モン族市場>
少数民族であるモン族の雑貨を売っているこの市場は、ワロロット市場の反対にある。
どの店舗にも、バッグ、財布、ポーチなど、布製品をメーンに品物が山積みされている。

値札がある物ない物とあり、価格交渉は必須だが、ここは国内外からバイヤーが訪れるほどの卸し市場のため、なかなか値段は下がらない。以前ダース単位で購入した時は値下げもしてくれたが、今は厳しいようだ。

店舗の裏では、モン族の女性が手作業で商品を作っている姿が見られ、興味深い。中にはリス族の雑貨も混ざっていて、民族衣装も手に入るので、エスニック好きにはたまらない。

チェンマイへの行き方

バンコクからのアクセス方法は、飛行機、バス、列車がある。飛行機は所要約1時間、バスは北バスターミナルから約10時間、列車はクルンテープ(フアランポーン)駅から13~14時間だ。
1、2時間の遅れは覚悟がいるが、時間のある人には列車の旅が一番風情を感じられておすすめだ。寝台列車は人気のため、早めに予約しよう。

エピローグ

O-DAN http://o-dan.net/ja/
市場で雑貨探しを楽しみ、洒落たカフェでお茶をし、目に留まった寺院を散策する―。
チェンマイは、そんな自由気ままな旅を約束してくれる。

街の人々も皆おおらかで優しく、観光客をあたたかく迎えてくれる。

真新しい雑貨に出会う喜びもあるが、仕事や学業でストレスを溜めがちな日本人が疲れを癒すのにも、もってこいの街かもしれない。
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