【tm racingを徹底リポート!】 海外バイクメーカーぶち当り調査

みなさんこんにちは!
OFFGAMES.net管理人のやじろべえです。

本日から「海外バイクメーカーぶち当り調査」という企画がスタートします。
海外の魅惑のバイクメーカーを独自の視点で調査していくので楽しみにしてくださいね^^

それでは早速、第1回目のテーマはこちら「tm racing」です。

オフロードバイクが好きなみなさんならご存知ですよね!?
イタリアが産んだ宝石、tm racingについてリポートしていきます!

その前にまずはコレ!!
tmを知る上で最も重要なのがこの3つのポイント!

  • ワークスマシンを販売
  • 軽量化への執念
  • 最強の2stを追求するメーカー
まずはこれを押さえておけばtmのことをわかっってもらえると思います。
あとで詳しく説明しますね。

それではtmレーシングの本拠地から調査していきたいと思います。

場所

tm racingnはイタリアのメーカーでオフロードバイクとカートのエンジンを製造販売している会社です。
イタリア共和国マルケ州北部にある町ペーザロという町に本社があります。
ペーザロの位置
イタリア行ってみたいです!

海に接する美しい町ペーザロ
オペラ・フェスティバルや作曲家ロッシーニの故郷として有名なペーザロは、古代ローマ時代から続く歴史のある町。
周辺地域を含む人口は約9万5000人で、そんなに大きい都市ではないですね。
tm racingのスパルタンなイメージとは裏腹になんとも穏やかな美しい町に拠点を置いています。

簡単にtmの歴史をおさらいしましょう。

歴史

tm racingは今から約40年前の、1977年にイタリアの中部ペーザロで産声をあげました。
意外にも広く知られていないのですが、tmレーシングの正式な名称は「tm racing S.P.A.」です。
ちなみにイタリアの気候は雨が少ない地中海性気候で、四季の区別がはっきりしています。またローマと東京の気温は年間を通じてほぼ同じなのだそう。
設立当初tm racingはレーシングカートのエンジンを専門で作るメーターとし誕生しました。
TMレーシング ペーザロ本社。
当時からカートの車体の製造は行わずエンジンのみを作っており、現在でもカートエンジンの製造は続いています。
設立後、少しの時間を置いて2ストロークのオフロードバイクの製造を開始します。
ちなみに4ストロークエンジン搭載のオフロードバイクは2000年より製造を開始しています。
設立当初から完全なレーシングマシンのみを作り続けており、その性能は非常に高く数々のレースでの実績がそれを物語っています。
また日本への輸出を開始したのは1995年からで、tm racingのエンデューロとスーパーモタードモデルに関して言えば、日本のレギュレーションをクリアしているため、ナンバーを取得して公道を走ることができます。

ワークスマシンを販売する

EN450FI - 2017年式エンデューロ競技用4ストロークモデル

みなさんワークスマシンという車両をご存知でしょうか?
聞きなれない方も多いと思います^^
ワークスマシンとは各メーカーが国際大会などで自社の直系のレーシングチームを勝たせるために、販売用の競技車両には使われない最新技術をふんだんに投入して作り上げる完全オリジナルマシンです。
簡単に言うと世界に数台しかない、めちゃ速いバイクです^^
これでレースに出るのはズッコイですねw

例えばホンダのモトクロス競技車両CRF250Rの場合、ワークスマシンのCRF250Rと、市販車のCRF250Rでは全く性能が異なります。
各社、自社直系のレーシングチームを勝たせたいわけですから、ワークスマシンの方が性能が圧倒的に高いのは言うまでもありません。

それからもう一つ覚えておいてほしいのが、プライベーターと言う人たちの存在です。
レースにおいてワークスマシンではなく、市販車で戦わなくてはいけない人たちのことをプライベーターと呼びます。
ワークスマシンと市販車では性能差が大きいのですから、プライベーターの方々が苦戦するのは容易に想像できますよね?

ここまででワークスマシンについてご理解いただけたでしょうか?
なぜ私が今ワークスマシンについて説明したのでしょうか?
もうお気付きの方も多いと思います。
そうなのです!
tm racingはワークスマシンをそのまま販売しているメーカーなのです!
tm racingの最大の特徴はここにあると言っても過言ではありません。

ワークスマシンを用意できないプラーベーターの多くは、技術、資金、時間が足りず苦戦を強いられます。
プラーベーターの方も、tm racingのマシンを用意すればレースで勝てるかもしれませんね^^

ボルト一本まで軽量化

tm racingの特徴をもうひとつご紹介しましょう。
それはここまでするかというくらいの軽量化への追求です。
とても軽量化に力を入れているのです。
なんとtmは輸入車の中で唯一アルミフレームを採用しています。更にそのアルミフレームは職人の手によって一つずつ溶接され美しさと強い剛性を誇ります。

ボルトの一本一本まで削り出し

みなさん削り出しという言葉をご存知でしょうか?
削り出しとは、一般的な大量生産のプレス加工などとは根本的に異なる、部品の形成方法です。
プレス加工は強い力でプレスして部品を形成しますが、その為、密度のむらや、内部にヒビなどが発生しやすいと言われています。
削り出しは一つ一つの素材を塊から旋盤などでその名の通り、削り出して形成する形成方法で、軽さや強度、精度でプレス加工を大きく上回ります。
おまけに加工表面が独自のとても美しい仕上がりとなり意匠性まで高まります!
メリットだらけですね。
削り出しで製造されたハブ。
唯一のデメリットはプレス加工などの大量生産手法よりも格段に手間が掛かるため、価格が高くなってしまうことです。
なんとtmは軽量化のため、ボルトの一本一本まで削り出しにこだわっているのです。
す、、すごい。
tmの軽量化への熱い想いをご理解いただけたでしょうか?

tmはやっぱり2ストロークエンジン

MX300 - 2017年式モトクロス競技用2ストロークモデル

みなさん覚えていただけているでしょうか?
tmは1977年レーシングカートのエンジンをつくるメーカーとして創業しました。
カートといってもスーパーマーケットにあるカートじゃないですよ!
私はスーパーでカートを押すとどうしても、リアをスライドさせながらドリフト気味にコーナーを攻めてしまうんですよね^^
みなさんもご経験ありますか?
それはさておき、小排気量2ストロークの分野でのtmは、ヨーロッパにおいて最高峰と言えるレベルのメーカーなのです。
ちなみにレーシングカート界では今でも2ストロークがメインストリームで、4ストロークはスポーツカートとという位置付けです。
日本ではレーシングカート用エンジンといえばYAMAHA KT100が主流ですよね。
やっぱり世界のヤマハさすがです。またヤマハはバイクでもYZシリーズなどで2ストロークエンジンの製造を続けていますよね。
そんなYAMAHAのKT100シリーズは100ccの2ストロークエンジンで、初心者から上級者まで多くのカーターが使用している国内において最もポピュラーなエンジンです。
しかし、海外特にヨーロッパではtmがその実績、実力から非常に広く指示されているようです。
これがTMが現在製造販売しているレーシングカートエンジン最上位モデルKZ10Cです。
TM RACING KZ10C
そのお値段なんと4,062€!!
た、高い!ですね。
マフラー、キャブレター、TDドレインマフラー、エンジンアタッチメントが付属します。
エンジンは最高の品質を保つため注文時に製造されるとのこと。

それからこれが日本で最も普及しているYAMAHA KT100SD
106,920円 [消費税8%含む](本体価格 99,000円)
このようにtmは創業時から2ストロークエンジンに情熱を注いでおり、その実績からやはり2ストが一番の売りとなるメーカーではないでしょうか?
しかし。。
最近では4ストロークでも世界選手権へ挑戦し数々の輝かしい栄光を納めています。

果たしてそのジャンルは??

なんとスーパーモタードです!

モタードは最強

国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が主催するSUPERMOTO世界選手権ではTM RACINGは常に上位にランクインします。
たとえば2017年SUPERMOTOヨーロッパチャンピオンシップ-ギリシャ大会では以下のような成績を残しています。

2017 SUPERMOTOヨーロッパチャンピオンシップ-ギリシャ大会

RACE1
1位  TM RACING CHAREYRE Thomas
2位  SWM SCHMIDT Marc Reiner
3位  TM RACING MONTICELLI Diego
4位  SWM BORELLA Edgardo
5位  Honda SITNIANSKY Milan
6位  Suzuki GIMENEZ David
7位  Honda  PROMUTICO Lorenzo
8位  Honda CIAGLIA Luca
9位  TM RACING TSCHUPP Raul
10位 TM RACING LLADOS Joan

上位10位以内にに4台ものTM RACINGが入賞しています。
しかも1位、3位がTM RACING!!
この世界大会での成績を見てみなさんはどう感じられたでしょうか?

私はTMの独壇場と言っても良いほど強いと思います。

TM RACING SMX450FI

世界最強モタードと呼ばれる車両がSMX450です。
SMX450Fi
この車両でTMは世界の名だたるレースで優勝しています。
2018モデルはアルミフレームを従来のものよりも強度を増加し、軽量化にも成功しています。
さらに新型のハイコンプレッションピストンを採用し、低速からのピックアップを向上させています。
また、SMX450FIはMFJ公認の車両となるので正式に全日本選手権へ出場可能なモデルとなります。

エンデューロも強い!

FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の2017年MANUFACTURERSランキング(メーカー別ランキング)をご紹介します。

1位  KTM         オーストリア  352P
2位  Yamaha       日本      344P
3位  TM RACING     イタリア    312P
4位  Husqvarna      オーストリア  310P
5位  Honda        日本      221P
6位  Gas Gas       スペイン    182P
7位  Sherco        フランス    146P
8位  Suzuki       日本      78P
9位  Beta        イタリア    34P
10位 Kawasaki      日本      5P

TM RACINGは3位!強いですね。

余談ですが10位のカワサキにはもっと頑張ってもらいたい!

モトクロスの方は?

現在TMはMXGP(モトクロス世界選手権)には、参戦はしていますがあまり力を入れていない様子^^
それもそのはず、各メイカーが一番勝ちたいのがMXGP。
MXGPには日本の4メイカーも全力投球ですし、KTMさらにはハスクバーナまで必死です。
規模が大きくないTMが他のメーカーに資金で劣るのは仕方がないこと。
TMはあえてMXGPに莫大な資金を投入する必要がないと考えているのではないでしょうか?
他が強いのでいいんです!!

ラインナップ

現在TMはモトクロス、エンデューロ、スーパーモタード、さらにフラットトラックの車両を販売しています。
フレームについては共通化されてる車両が多いようです。
FIと表記されているモデルが4ストロークモデルとなります。

モトクロス競技モデル

MX85Junior
MX85
MX125
MX144
MX250
MX300
MX250FI
MX300FI
MX450FI
MX530FI

MX125

エンデューロ競技モデル

EN125
EN144
EN250
EN300
EN250FI
EN300FI
EN450FI
EN530FI

EN144

スーパーモタード競技モデル

SMX85Junior
SMX250FI
SMX450FI
SMX530FI

SMR125
SMR250
SMR300
SMR250FI
SMR450FI
SMR530FI

SMM125
SMM250
SMM300
SMM250FI
SMM450FI
SMM530FI

モタード車両に関してはラインナップ多すぎますねw
力の入れようが伝わってきます。

それぞれのモデルの違いは以下のようになっています。

SMX
SMX450Fi
MFJ公認 全日本選手権出場可能

SMR
SMR 450 FI
SMXに近い公道走行可能モデル
もちろんレースにも参加できます。
2ストロークモデルは先ほど上で紹介しためちゃ高い、レーシングカートエンジンであるTM RACING KZ10Cをモタード用に仕様変更し搭載。

SMM
このモデルが実はフラグシップモデルになります。
SMM530FI
基本的にSMRと同じ仕様になりますが、なんとスイングアームが片持ちになっています!!
なんじゃこりゃ!?
カッコええーー!!!

フラットトラック競技モデル

フラットトラックの専用車両なんてカッコイイー^^
こんなの乗ってたら、まわりがザワつき出しそうですね
2014年からラインナップに加わりました。

FT300
FT450FI
FT530FI

FT450FI

まとめ

みなさんいかがだったでしょうか?
TMが夢のあるマシンを作っているかメーカーだとお伝えできたでしょか?
私も色々調査していてマジでTMに乗りたくなりました!!
ただどれもワークスマシンで値段は100万円以上するので私には手が出ません(汗)
でも欲しーい!

ちなみにTMのバイクは日本で公道走行が可能なマシンが多いですが、いづれも競技モデルですのでツーリングなどに使用するのはやめておきましょう。
そういった使い方は全く想定されていないので、ツーリングなどで使用するととても苦労する羽目になります^^
TMはワークスマシンを販売するメーカなのですから。

社名にもあるRACINGは伊達ではありませんね!!

それではみなさん最後までご精読大変ありがとうございました!^^

海外バイクメーカーぶち当り調査 第2弾へ続きます。

OFFGAMESやじろべえでした^^

それではまた!
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